サンダル界のロールスロイスは、ただ物じゃない。
1994年、アメリカはNew York CityでスタートしたJUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)。
創業以来、革製品のハンドメイドにこだわり続けているブランド。
サンダル界のロールスロイスと評されるのは、その履き心地。
恐らく、「世界で一番履き心地の良いサンダルは?」と聞かれた時、多くのアパレル関係者が「ユッタニューマン」と答えるのではないだろうか。
そのくらい、履き心地に定評があるのがこのユッタニューマンなんです。
ユッタニューマンのサンダル実際に履いてみると、驚くのはそのソールの形状。
土踏まずのアーチサポートが、思いっきり盛り上がっている。
それも、インソールとかフットベッドとかいうレベルではなく、ソール自体が。
フットベッドにサポートがあるものはよくあるけど、ソール自体がサポートしているサンダルはとても珍しい。
試着するとアーチサポートがミラクルフィットしていて気持ちいい!という感じ。
でも、試着だけじゃ分からないことの方が多いんですよね。
だから、ユッタニューマンに限らず、私たちが商品をセレクトするときは、普段通りの生活の中で試すことにしています。
そんな訳で、ユッタニューマンもとりあえず1シーズン履いてみることにしました。
1シーズン履き続けていると最初とは違う感想が生まれてくる。
それは、歩きやすくて疲れにくいこと。
初めはアーチサポートのおかげで歩きやすいのかと思っていたのだが、どうやらそれだけではない様な気がしてきたので、
足の裏に全神経を集中させながら歩いてみました。
あくまでも個人的な感想ですが、かかとからつま先に向かって体重移動するときに、ソール全体がバネの様に押し返してくれる様な気がする。
つま先は、上方向に反り返っているから次の1歩にスムーズにつながる。
ただ単に土踏まずにフィットするだけではなかったんです。
どんなにアーチサポートがしっかりしていたとしても、インソールとアウトソールの形状が違ったりしたら、こうはいきません。
インソールの形状とBIRKソールを使用したアウトソールが一体になっているからこそのサポート力。
これが、ユッタニューマンだ!と完全に納得しました。
それから、アッパーもフットベッドもレザーというのも大きなポイント。
何年も履き続けているのですが、履き込むほどに増していく味わいもたまりません。
新品よりもちょっと履き込まれているくらいがカッコいい。
安いサンダルではないですが、長く長く大事に育てていきたいと思えるのは、もちろん履き心地が良いからだけではありません。
革製品のハンドメイドにこだわり続けているブランドだからこそ、時が経つほどに魅力が高まってくる。
便利な世の中だからこそ、そんな価値観を持つユッタニューマンが支持されているのかもしれません。
そんなユッタニューマンの中で、このSIMONE(シモーネ)は日本ではなかなか珍しいモデル。
滑らかな曲線を描くソールに反して少し角ばった印象のある長方形のアッパー。
サンダルなんだけど、どこかパンプスの様なドレッシーなイメージをも持っています。
そんなシモーネをベースに今回はアッパーをスエードで作ってもらいました。
スエードのアッパーは柔らかいので痛くなりにくく、ユッタニューマンならではの履き心地をより一層際立たせてくれます。
ベーシックなカラーなので、ショーツなどのカジュアルなボトムだけでなくスラックスなどのキレイめのボトムにも合わせやすい。
気軽に履けて、歩きやすくて、上品で味わい深いサンダル。
それがユッタニューマンのシモーネです。