ブロード地に貝ボタン、美しさが引き立つ色味にノックアウト

原宿の小さなマンションで誕生したLENO（リノ）。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まる。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのか通常ではありえないくらい深く掘り下げている。
でも、ビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。

一度、デザイン自体を紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されているのだが、これが秀逸。
ビンテージがベースでありながらどこかモダンで新しい。
使用している素材も妥協を許さず、時間をかけた極上のものばかり。
そのデザインが注目されがちだけど、縫製から使用している素材、原料を見るとさらに本気度が伝わってくる。

様々なスタイルのシャツの中でも、最も歴史が古いと言われているバンドカラーシャツ。
そんなオーセンティックなアイテムだって、LENOの手にかかれば特別に変わる。

まずは使用しているブロード地の美しさ。
高密度で織られたコットン糸はキメが細かく、肌触りは滑らか。
上品な艶はまるでシルク。
動く度に生まれる極上のドレープは高級感たっぷり。

フロントボタンは生地と同色の貝ボタン！
これが個人的にはめちゃくちゃツボ。
貝ボタンを生地と同色に染めてしまうなんて、たまりません。

そのカラーもボタニカルカラーの様なこだわりの自然な色味。
LENOだけのオリジナルカラーです。

これだけの素材を使ったシャツならば、シルエットはスタンダードなものに仕上げそうなもの。
ところがこれは、色々と着回しのきくカジュアルなシルエット。
サイズ感も余裕があり、タックアウトしても楽しめそう。
何とも贅沢なシャツといったところ。

LENOとしては定番のバンドカラーシャツだけど、カラーは毎シーズン変わる。
遊び心がありながら大人の雰囲気タップリなPINKにBLUE。
光りの変化を楽しめるニュアンスBEIGEの3色は選ぶのにも迷ってしまいそう。

もともとレディースだけの展開だったのだけど、21SSにはパターンを微調整しユニセックスでの展開に。
男女問わずお楽しみいただけます。