美は細部に宿る

原宿の小さなマンションで誕生したLENO（リノ）。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まります。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのかまで深く掘り下げている。
ビンテージを元にしているブランドは、メンズブランドが多くレディースらしいデザインは意外と少なかったりする。
LENOの場合は、ビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。

一度、紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されている。
そしてそのフィルターが完全に女子目線なのが新しい！
ビンテージがベースでありながら女性らしい柔らかな雰囲気を醸し出している。
だから、LENOのアイテムは現代女性にもよく似合い、トレンドに左右されないんだと思います。

ビンテージ好きもファッション好きも夢中にさせるLENO。

2タックトラウザーで使用した生地は30番手の双糸の強撚糸。
肉感があり、丈夫でタフな生地感だ。

ウエストはハイウエストで、タックインしやすい。
丈はグルカショートトラウザーより短めでスッキリ。
テーパードが緩やかなので、太ももが細く見えるのも嬉しいポイント。

そして、何と言っても特徴的なのが前後に施されたタック！
その名の通り左右に2か所ずつ施されているのだけど、これがものすごく丁寧。

こういう生地感だと、のっぺりしてしまったり、メンズっぽくなってしまうのにコレは全く違う。
タックのおかげで立体的に仕上がり、そのシルエットは女性的で格別に美しい。

もちろん、LENOらしくディテールへのこだわりも強烈。
バックポケットは両玉縁。
フロントはジッパーフライ。
注目すべきはサイドのシーム。
通常であれば手間のかからないロックで仕上げるところ、巻き縫いで仕上げているのだ。
だから、ロールアップしても高級感はそのまま。
もう、こだわりが丁寧過ぎる・・・！
美は細部に宿ると言うけれど、このトラウザーはまさにそれを体現したもの。

シャツやニットを合わせれば、キレイ目スタイルに。
ラフにカットソーを合わせればカジュアルに。
どんなコーデにも馴染む、万能パンツもこれなら全てのコーデを格上げしてくれること間違いなし。