ふわふわをギュギュっと詰め込んで

原宿の小さなマンションで誕生したLENO（リノ）。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まります。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのかまで深く掘り下げている。
さらにLENOの場合はビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。
一度、紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されている。
そしてそのフィルターが着る人を引き立てている。
ビンテージがベースでありながら武骨さがなく、しなやかでカッコいい。
だから、LENOのアイテムは現代にもよく似合い、トレンドに左右されないんだと思います。

ビンテージ好きもファッション好きも夢中にさせるLENO。

このモヘヤのカーディガンにもそのこだわりがたっぷりと詰め込まれている。
まずはその編地。
プレーティングとい裏と表で別々の糸を使う特殊な編み方を採用。
それにより裏側に生後6か月以内のラムウールの羊毛を一緒に編み込んでいる。
メリノ種の仔羊であるラムウールの羊毛は繊維が細く、しなやかで保温性も高いから着心地も良い。

表面はモヘヤの質感を十分に生かし、特殊な加工で起毛させている。
この質感がものすごく良い。
普通モヘヤと言えば起毛した毛が表面をうっすら覆っているイメージ。
それがこのカーディガンは全く違う。
起毛している毛がギュギュっと詰まっていて、層になっている。
ふわふわなのに、密度がものすごく高いんです！
私にとってモヘヤのニットと言えば、スカスカしているものも多くて質感を楽しむためのものでした。
ふわふわの毛は抜けやすくて、すぐに広がってしまうイメージ。
ところがコレはきちんと層になっているから、そんな心配がない。
丁寧に編まれたビンテージの様な質感で、しかも風を通しにくいから暖かい。
アウターとしてもインナーとしてもものすごく優秀なんです。

編地のカラーと同系色のボタンに、浅めのVネック。
たっぷりとした余裕のあるサイズ感。
リブ編みで引き締め、コントラストを効かせた裾や袖。
ディテールまでしっかりと作りこまれたカーディガンは、LENOらしさ満載です。