まるでビンテージな肌触り

原宿の小さなマンションで誕生したLENO（リノ）。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まる。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのか通常ではありえないくらい深く掘り下げている。
でも、ビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。

一度、デザイン自体を紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されているのだが、これが秀逸。
ビンテージがベースでありながらどこかモダンで新しい。
使用している素材も妥協を許さず、時間をかけた極上のものばかり。
そのデザインが注目されがちだけど、縫製から使用している素材、原料を見るとさらに本気度が伝わってくる。

そんなLENOが19SSより展開しているフライスボーダーカットソーは、発売と同時に完売を繰り返している。
一見"普通"に見えるこのカットソーだけど、その質感はまるで違う。
基本は伸縮性のあるフライス地なのだけど、糸自体にたっぷりと空気を含ませている。
さらにタンブラーにかけることでふっくらとした軽い風合いに。
この質感がめちゃくちゃイイ。

実は、私自身ビンテージのカットソーに目が無い。
だからと言っていわゆるバンドTEEとか、キャラTEEとかレアものが好きな訳ではない。
何度も着用を重ね、少しずつ生地の表面が磨かれたことにより生まれる極上の肌触りがたまらないのだ。
このカットソーを見たとき、1番最初に思い出したのがまさにそんなビンテージのカットソーだった。
コットン100%のあの質感はビンテージでしか出すことが出来ないと思っていたのに、コレはそんなビンテージそのものの質感！
ビンテージならどこか破れていたり、生地が薄くなり弱くなってしまっているのだけど、新品ならそんな心配もない。

LENOがジーンズとの相性を考え抜いたというこだわりのカラーは、サラリと着るだけでこなれた印象に。
ゆったりとした余裕のある身幅は着やすく、トレンドに流されない定番なのに今っぽさもある。
やや長めのスリーブは切りっぱなしだから好きな長さでカットオフすることもできる。
もちろん、長さを活かしてそのまま着るのもカッコいい。

ユニセックスアイテムだから男女問わず着れるのも嬉しい。
デザインだけじゃなく、着心地も。
とにかく使い勝手が良いからヘビロテしてしまうはず。