雨の日も風の日も
1873年に創業したmoonSTAR(ムーンスター)。
その創業の地は地下足袋の生産を機にゴム産業の町として栄えた福岡県は久留米市。
今もなお国内の自社工場で丁寧な靴づくりを行っている希少なブランドだ。
その製品の幅は広く、子供用から大人用、シンプルなものから機能的なものまで展開している。
誰もが1度は目にしている、超定番。
当たり前の様に生活の中に溶け込んでいるから、その本当の良さに気付いている人は少ないかもしれない。
ところが、我々の様にアパレルを生業とするものから見ればムーンスターはちょっとしたモンスターなのだ。
このALWEATHER(オールウェザー)にはその秘密が凝縮されている。
製法は国内でもごく僅かな工場でしか生産することのできないヴァルカナイズ製法。
布地であるアッパーとゴムのソール。
この2つの間に生ゴムを流し込んで接着し、さらに硫黄で満たした窯で熱と圧力を加えて圧着する製法がヴァルカナイズ製法。
言葉にすると何がスゴイか分かりづらいかもしれない。
でもこの製法は大きな窯に巨大扇風機と大規模設備を必要とする。
非常に手間とコストがかかる製法なのだ。
じゃあなんでわざわざこの製法を続けているかというと、そのメリットはアッパーとソールが一体化することのメリットが大きいから。
まず柔らかく曲げやすく、加水分解しにくい。
そして丈夫で剥がれにくい。
何とも言えないレトロな雰囲気も見逃せない。
使用した木型はムーンスターが長年蓄積したデータを元に研究した日本人にフィットするオリジナル。
足裏のカーブまで細かく再現した設計がなされている。
これはもう一度履くとすぐに分かるはず。
2Eとワイズも広めなのだが、不思議と足裏に吸い付く様にフィットする。
しっかりと包み込まれている感覚はあるのに、自分の足そのものの様に動作によるブレを感じなかった。
もちろん細やかな工夫はそれだけではない。
縫製や裁断、そのほとんどの工程を機械ではなく熟練の職人の手で行っているというのだ。
1つ1つのハトメ、一針一針のステッチ。
細かな部分に職人の魂が込められている。
その積み重ねがあるからこそ、これほどまでに美しく完璧なのだ。
その工程を探ってみるとさらに驚かされることがある。
それは、生地の染色から洗浄、糊引きという生地の加工に至るまで自社で行っているのだ。
もちろん、もともとゴム製品のエキスパートだから、天然のゴム素材を厳選する拘りよう。
単に日本でヴァルカナイズド製法で作った靴と言う訳ではない。
その総合力がこの靴の本髄。
ムーンスターの数あるFINE VULCANIZED(ファインヴァルカナイズド)シリーズの中でもマッドガードは根強い人気を誇る。
特徴的なのは何といっても二重に、それもかなり広めに覆われたトゥーカップとヒールカップ。
いや、むしろカップという名前に違和感があるほど幅が広いのだ。
このデザインにより水の侵入を防いでくれるという訳。
雨の日にも履くことができるスニーカー。
これはまさに夢のスニーカーではないだろうか。
こういうキャンパス地のスニーカーは使い勝手が良い。
デニムにもチノパンにもカーゴパンツにも、ボトムを選ばずに合わせることができる。
弱点はとにかく雨の日に弱いこと。
濡れるだけじゃなくて、汚れも付きやすいし目立ってしまう。
ところがコレはそんな心配がいらない。
濡れないだけじゃなく、ゴム部分は比較的汚れも付きにくい。
雨の日もガンガン楽しめるのだ。
ものづくりへの丁寧な拘りと歴史に裏打ちされた夢の全天候型スニーカー、マッドガード。
そのクラシカルな佇まいは雨の日でなくても、ヘビロテしてしまうこと間違いなし。
1足は手に入れたい名作です。
1873年に創業したmoonSTAR(ムーンスター)。
その創業の地は地下足袋の生産を機にゴム産業の町として栄えた福岡県は久留米市。
今もなお国内の自社工場で丁寧な靴づくりを行っている希少なブランドだ。
その製品の幅は広く、子供用から大人用、シンプルなものから機能的なものまで展開している。
誰もが1度は目にしている、超定番。
当たり前の様に生活の中に溶け込んでいるから、その本当の良さに気付いている人は少ないかもしれない。
ところが、我々の様にアパレルを生業とするものから見ればムーンスターはちょっとしたモンスターなのだ。
このALWEATHER(オールウェザー)にはその秘密が凝縮されている。
製法は国内でもごく僅かな工場でしか生産することのできないヴァルカナイズ製法。
布地であるアッパーとゴムのソール。
この2つの間に生ゴムを流し込んで接着し、さらに硫黄で満たした窯で熱と圧力を加えて圧着する製法がヴァルカナイズ製法。
言葉にすると何がスゴイか分かりづらいかもしれない。
でもこの製法は大きな窯に巨大扇風機と大規模設備を必要とする。
非常に手間とコストがかかる製法なのだ。
じゃあなんでわざわざこの製法を続けているかというと、そのメリットはアッパーとソールが一体化することのメリットが大きいから。
まず柔らかく曲げやすく、加水分解しにくい。
そして丈夫で剥がれにくい。
何とも言えないレトロな雰囲気も見逃せない。
使用した木型はムーンスターが長年蓄積したデータを元に研究した日本人にフィットするオリジナル。
足裏のカーブまで細かく再現した設計がなされている。
これはもう一度履くとすぐに分かるはず。
2Eとワイズも広めなのだが、不思議と足裏に吸い付く様にフィットする。
しっかりと包み込まれている感覚はあるのに、自分の足そのものの様に動作によるブレを感じなかった。
もちろん細やかな工夫はそれだけではない。
縫製や裁断、そのほとんどの工程を機械ではなく熟練の職人の手で行っているというのだ。
1つ1つのハトメ、一針一針のステッチ。
細かな部分に職人の魂が込められている。
その積み重ねがあるからこそ、これほどまでに美しく完璧なのだ。
その工程を探ってみるとさらに驚かされることがある。
それは、生地の染色から洗浄、糊引きという生地の加工に至るまで自社で行っているのだ。
もちろん、もともとゴム製品のエキスパートだから、天然のゴム素材を厳選する拘りよう。
単に日本でヴァルカナイズド製法で作った靴と言う訳ではない。
その総合力がこの靴の本髄。
ムーンスターの数あるFINE VULCANIZED(ファインヴァルカナイズド)シリーズの中でもマッドガードは根強い人気を誇る。
特徴的なのは何といっても二重に、それもかなり広めに覆われたトゥーカップとヒールカップ。
いや、むしろカップという名前に違和感があるほど幅が広いのだ。
このデザインにより水の侵入を防いでくれるという訳。
雨の日にも履くことができるスニーカー。
これはまさに夢のスニーカーではないだろうか。
こういうキャンパス地のスニーカーは使い勝手が良い。
デニムにもチノパンにもカーゴパンツにも、ボトムを選ばずに合わせることができる。
弱点はとにかく雨の日に弱いこと。
濡れるだけじゃなくて、汚れも付きやすいし目立ってしまう。
ところがコレはそんな心配がいらない。
濡れないだけじゃなく、ゴム部分は比較的汚れも付きにくい。
雨の日もガンガン楽しめるのだ。
ものづくりへの丁寧な拘りと歴史に裏打ちされた夢の全天候型スニーカー、マッドガード。
そのクラシカルな佇まいは雨の日でなくても、ヘビロテしてしまうこと間違いなし。
1足は手に入れたい名作です。
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